早稲田大学混声合唱団(早混)は、団員数約100名の日本でも最大規模の学生混声合唱団です。今年で創立75周年を迎えます。徐々にコロナ以前の日常を取り戻しつつありますが、合唱に関しては、なかなかそうもいかない状況が続いているなと感じております。
2022年度では、春の合宿は中止になりましたが、4月にはスプリングコンサートを行い、5月には、東京六大学混声合唱連盟第62回定期演奏会を、6月には同志社学生混声合唱団C.C.D.との交歓演奏会中止を受け、早混単独サマーコンサートを開催することができました。また、7月には新入生演奏会が開催されました。3年ぶりとなる新入生演奏会であったため、とても感慨深く、コロナ前の早混に大きく近づいたのではないかと実感いたしました。2021年度ではコロナのため、開催自体も危ぶまれるような状況でしたが、2022年度では全ての演奏会を有観客で行うことができました。
後期では、夏の合宿と八声会交歓演奏会が3年ぶりに行われました。夏の合宿、八声会交歓演奏会を経験していない団員が多い中、無事に行うことができました。コロナ前の早混を少しずつ体感し、後輩へ繋げることができたのではないかと感じます。
12月には定期演奏会を開催することができました。ソーシャルディスタンスの確保など、まだまだ制限のある状態ではありますが、それでも歌を歌えるという喜びや、音楽が好きだという思いを、お客様と共有することができました。常任指揮者の八尋和美先生が指揮をなさる2ndステージにて、昨年と同様に、OB・OGの皆様から賛助を募りステージに乗っていただきました。我々にとっての先輩方から学ぶことも非常に多く、大変有意義な練習時間を過ごすことができました。コロナ禍においても、以上のように活動し続けることができるのは、ひとえに変わらず私たち早混を応援してくださる先生方、OB・OGの皆様、団員のご家族の皆様、そして私たちの音楽を聴いてくださる皆様のおかげにほかなりません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
さて、2023年度の演奏会ですが、東京六大学混声合唱連盟定期演奏会、同志社学生混声合唱団C.C.D.との交歓演奏会、そして定期演奏会の開催を予定しております。コロナ以前の早混を知る団員がほとんど残っていない状態での活動となるため、至らぬ点もあるとは思いますが、長く続いてきた早混の歴史と伝統を絶やさぬよう、歩みを止めず、弛まぬ努力を続けていきます。
私たち団員のほとんどは、コロナパンデミック後の入学で、不自由な合唱を余儀なくされていました。有観客での演奏会が安定して開催できるようになったことで、合唱の明るい未来を感じることができました。早混として活動していく中で、一人でも多くの方々に、自由に歌う喜びや音楽を作り上げていくという楽しさを届けられるように励んでいきたいと思います。
皆様におかれましては、変わらぬご指導、ご声援の程をどうぞ宜しくお願いいたします。
早稲田大学混声合唱団 第74代責任者 上原 理紗子
