責任者挨拶

 早稲田大学混声合唱団(早混)は、団員数約100名の日本でも最大規模の学生混声合唱団です。今年で創立74周年を迎えます。昨年は、まだ厳しい状況の中で制約があり不完全ではありますが、前年と比較して練習という日常や演奏機会などが少しずつ戻ってきたのではないかと感じます。

 前年同様に中止となった春の合宿に続き、5月に予定されていた東京六大学混声合唱連盟第62回定期演奏会も、初めは開催を目指して練習を行っていたものの、止むを得ず中止となりました。しかし、少ない練習機会を活かしつつ、小規模ではありましたがスプリングコンサートを有観客で開催することができました。また、同志社学生混声合唱団C.C.D.との交歓演奏会中止を受けて予定していた早混単独サマーコンサートについては、コロナ情勢の非常に不安定な時期にあり、幾度も開催形態や可否の選択を迫られました。単独サマーコンサートという例年とは異なる形での開催に戸惑いながらも演奏会を作り上げるべく練習に励んでいた折、課外活動制限により、本番直前までの1ヶ月間練習ができないという事態が発生しました。制限が解除されるかも分からず開催中止の声も上がる中、団員の歌いたいという願いを汲み取り、規模を縮小し無観客無配信、団内のみのミニコンサートとするという方針で開催に踏み切りました。皆様に演奏をお届けすることは叶わず、不本意な形での開催ではありましたが、ホールで本番を迎えられた喜びと充実感は大きく、この小さな演奏会はこれまで演奏機会を失い続けてきた我々にとって大きな一歩であったように思います。

 後期に入り、夏の合宿と八声会交歓演奏会は中止となってしまいましたが、安定して練習が出来るようになりました。さらに課外活動制限が緩和され、12月には実に2年ぶりとなる有観客かつオーケストラとの共演での定期演奏会開催が実現し、お客様に直接歌をお届けできる喜びを団員一同改めて実感しました。パートバランスの問題から、常任指揮者の八尋和美先生が指揮をなさる3rdステージにて、OBの皆様から賛助を募りステージに乗っていただくというイレギュラーも発生しました。しかしOBの皆様のご協力で学ぶことも非常に多く、結果として充実した練習をすることができました。練習の継続、そして演奏会の成功は、コロナ禍という大変な状況にあっても変わらず私たち早混を応援してくださる先生方、OBOGの皆様、団員のご家族の皆様、そして私たちの音楽を聴いてくださる皆様のおかげにほかなりません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 さて、今年の演奏会ですが、東京六大学混声合唱連盟定期演奏会、サマーコンサート、八声会交歓演奏会、そして定期演奏会の開催を予定しております。2年続けて開催できなかったものも多く、演奏会を直接知る団員がほとんど残っていないという状況ではありますが、長く続いてきた早混の歴史と伝統を絶やさぬよう、歩みを止めず、弛まぬ努力を続けていきます。先行きの見えないコロナ禍にあって、また壁が立ちはだかることもあるかもしれませんが、一人でも多くの方に私たちの歌声を届けられるように活動に励んでいきたいと思います。皆様におかれましては、変わらぬご指導、ご声援の程をどうぞ宜しくお願いいたします。

早稲田大学混声合唱団 第73代責任者 北原 莉佳

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