・はじめに
ホームページをご覧いただいている皆様、ありがとうございます。早稲田大学混声合唱団第77代責任者を務めております、文化構想学部4年の三谷祐斗と申します。
早稲田大学混声合唱団(早混)は、団員数が60名を超える、「オール早稲田」の学生混声合唱団です。今年で創立78周年を迎えます。2025年からは、卒団生でもある柳嶋耕太先生が専任指揮者に就任してくださいました。先生の指揮による、オーケストラとの共演も含めた外国語曲はもちろん、学生指揮による邦人作品にも精力的に取り組んでおります。
・昨年度の活動を振り返って
2025年度は、3月に春合宿、4月にスプリングコンサート、5月に東京六大学混声合唱連盟定期演奏会や新歓合宿、6月には同志社学生混声合唱団C.C.D.との交歓演奏会、9月に夏合宿、そして12月には定期演奏会など多くのイベントがありましたが、全て無事に開催することができました。その他、複数の演奏依頼にも出演いたしました。
練習では、「専任指揮者」としては初めて対面する柳嶋先生の指導がとても新鮮なものに感じられました。ブリッグス、シサスク、レーガーなどこれまでの早混であまり扱われなかった作曲家の作品に触れ、団員それぞれが持つ音楽の世界観が大きく広がったと感じています。学生曲も、特に詩が持つ繊細なニュアンスを演奏に反映させることを重視し、団員それぞれが意見を交わしながら、より情緒的な演奏を目指しました。また、前期約50名、後期約80名とコロナ禍以降最大の規模が実現したこともあり、二群合唱や混声八部合唱など、スケールの大きい演奏にも取り組むことができました。これらの経験は、今後の活動に向けて大きな自信になったと考えております。
・第70回記念定期演奏会の思い出
2025年度の活動の中でも特に印象的だったのは、12月22日に行われた第70回記念定期演奏会です。こちらは約50年ぶりに東京文化会館を会場とし、第70回を記念するにふさわしい盛会となりました。
まず特筆すべきは、第2ステージで演奏した混声合唱組曲『私の自由において』です。この曲は、早稲田大学文化構想学部の教授である森山至貴先生に作曲をお願いし、委嘱初演として披露させていただきました。「未来へ向かう若いエネルギーを表現したい」、一方で「長きにわたって歌い継がれる曲であってほしい」など様々な希望を伝えさせていただき、それらを森山先生が鮮やかに実現してくださった作品となっています。中でも4曲目の『つきあい』は、卒団生を送る式など団内の行事で演奏することも想定して作曲してくださいました。この曲はもちろん、『私の自由において』全曲が早混の愛唱歌として、今後も長く歌い継がれていくことでしょう。そのような作品を私たちに与えてくださった森山先生に、改めて感謝申し上げます。
なお、『私の自由において』は公式のOBOG団体である早混稲門会の皆様が森山先生に委嘱され、現役生に寄贈してくださったものです。あらゆる面で多くの支援をしてくださった早混稲門会の皆様に、心より御礼申し上げます。
そして、第3ステージではガブリエル・フォーレのレクイエムを、柳嶋耕太先生の指揮で演奏いたしました。柳嶋先生はもちろん、ソプラノの榎本桂子先生とバリトンの新垣眞広先生も早混のOG、OBであり、綿々と紡がれてきた団の歴史を感じながらの演奏となりました。また、管弦楽のSinfonietta Cassiopeiaの皆様は、本演奏会のために集結してくださった特別なオーケストラです。著名な奏者の方々と共演させていただき、身の引き締まる思いでした。しかし、柳嶋先生や榎本先生、新垣先生、Sinfonietta Cassiopeiaの皆様が私たちと正面から向き合ってくださり、熱意を共有しながら練習することができたため、団員も次第にリラックスして歌えるようになりました。本番の演奏は非常に多くの反響をいただくことができ、きわめて充実したものになったと感じております。
・2026年度の活動について
さて、ここからは2026年度の演奏会の紹介をさせていただきます。4月12日には、早稲田奉仕園スコットホールにてスプリングコンサートが行われます。新入生のみなさんは新入生向けページもチェックしてみてください!その後は5月4日に東京芸術劇場にて東京六大学混声合唱連盟定期演奏会、6月27日に銀座ブロッサム中央会館にて同志社学生混声合唱団C.C.D.との交歓演奏会、そして12月13日には府中の森芸術劇場にて定期演奏会の開催を予定しております。各演奏会情報は本ホームページや各種SNSにて更新いたしますので、ぜひご覧ください。
・おわりに
2025年度は、第70回記念定期演奏会という特別な節目に向き合う年でした。次なる節目として、早混は2028年に創立80周年を迎えます。団員一同、目の前の課題に全力で取り組むことはもちろん、そのような節目も見据えて活動していく所存です。
また、ひいては第80回定期演奏会に向けた第一歩として、2026年度の活動が重要な意義を持つと考えております。今一度、長い歴史の先端に立っていることの重みを意識し、活動に励んで参ります。
そして、私たちが活動を続けることができているのは、ひとえに変わらず私たち早混を応援してくださる先生方、OB・OGの皆様、団員のご家族の皆様、私たちの音楽を聴いてくださる皆様のおかげにほかなりません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
・追悼 八尋和美先生
2026年1月25日、当団の名誉指揮者である八尋和美先生が、享年94歳にて逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
八尋先生は、1966年から1972年まで当団の第4代専任指揮者を務められました。その後1975年後期に客演指揮を担い、1976年からは第6代専任指揮者として、2023年まで現役生を指導してくださいました。2023年に専任指揮者を退任されてからは、八尋先生を当団の名誉指揮者とさせていただいております。八尋先生の長年にわたるご指導に、厚く御礼申し上げます。
現在所属している団員のほとんどは、八尋先生の指揮で歌ったことはありません。しかし、八尋先生が紡いでくださった早混伝統の歌声は、先輩方を通じて現役生の中にも力強く息づいています。今後も八尋先生が遺してくださったものを受け継ぎ、柳嶋先生のご指導のもと、団員一同精進して参ります。
皆様におかれましては、変わらぬご指導、ご声援の程をどうぞ宜しくお願いいたします。
早稲田大学混声合唱団 第77代責任者 三谷祐斗
